- 私がアドビイラストレーターに初めて出会ったのはバージョン3.0でした。その頃は学生で私自身がデザインという仕事に出会うとは思っていませんでした。当時のマッキントッシュは仕事につかえるものではありませんでした。グラデーションブレンドが滑らかになるのに10数分かかったので、スプレイガンで紙に吹きかけたほうが早くてきれいでした。
- それから、5年後グラフィックの世界になくてはならない存在となりました。当時のデザイナーさんは100%アナログの紙ベースの原稿を、写植屋さんに持ち込み細かな指示をもとに製版していました。私はその時デザイナーさんからの依頼で、アナログをデータ化する仕事に就くことができデザイン会社さんからも、写植屋さんからも喜ばれ重宝されました。丁度、アナログからデジタルに入れ替わる狭間に従事させていただき、アナログの良さもデジタルの良さも体験させていただきたのは私にとって貴重な時間でした。